皆さんはどんな釣りのスタイルですか?
陸っぱり、エレキ持ち込みレンタルボート、所有のアルミボートもしくはリッチにバスボートと一言にバス釣りと行ってもスタイルは様々。今回はエレキでレンタルボートをされる釣り人に向けての記事です。エレキ初心者の方は参考にしてみてください。
まず初めに船舶免許はお持ちでしょうか。
*2003年6月の小型船舶操縦士制度の見直しにより、免許がなくてもエレキの操船が可能になりました。わざわざ船舶免許を取らなくても条件を満たせばレンタルボートやジョンボートにエレキ取り付けて釣りが出来るんです。普段は陸っぱりだけど、たまにはレンタルボートで釣りしたいって方にとっては最高ですよね!何が必要でメーカーやシャフト、ペラについてやカスタムパーツなど、楽しみ溢れるエレキの良さをお話したいと思います。
目次
エレキの選び方
・エレキとは
まずエレキとは何なのか。正確にはエレクトリックモーターのことを指します。エンジン以外の推進力を得るために、ボートに取り付けるモーター付きスクリューのことで主に湖や河川などの淡水で用いられることが多いです。ボートでのバスフィッシングでは必須アイテムと言って良いでしょう。
エレキの種類
まず初めにエレキを操縦するのにあたって、考えることはコントローラーのタイプを選びます。これは2種類あり以下の通りです。
1.「ハンドコン」と呼ばれる手で操船するタイプ
2.「フットコン」と呼ばれる足で操船するタイプ
この2種類から選びますが、ボートフィッシングの場合は断然フットコンがお勧め。また、例外としてフロートボートの場合はスペースの関係でハンドコンもありだと思います。
理由は明快。キャスト数が多いバスフィッシングをする際にわざわざ操船で片手を塞ぐのは明らかに非効率じゃないですか。フットコンなら両手が空いて断然ラクで且つ、釣りに集中できます。ただし、初めてフットコンタイプを操船する方は少し慣れが必要だと思います。私もそうでしたが、始めは操船に気をとられて、釣りに集中出来なかったんです。慣れて来れば進行方向を示す矢印を見なくても操船可能になりますよ。
フットコントロールエレキの基礎知識
ポンド数とボルト数
ポンド(Lbs)数とは簡単に推進力のことで現在販売しているボンド(V)数は、30ポンドから105ポンドまで販売されています。ボートの大きさによってポンド数を選ぶと良いでしょう。また、ボルト数はそのエレキを動かすのに必要なボルト数で「12ボルト」と「24ボルト」この2種類があります。12ボルトの場合は12Vバッテリー1個で稼働し、24ボルトの場合は12v × 2個で稼働します。エレキのポンド数、ボルト数についてはエレキ上部のヘッドの部分に記載されています。
各部名称
ヘッド
まずはヘッドの部分です。小さいですが「Motor Guide」と書かれた下の部分にボルト数とボンド数が記載されています。
フットコントローラータイプの場合、コントローラーにあるスイッチを踏むことで、赤い円形状の中にある白い矢印方向に進みます。
私は写真にある、モーターガイドというメーカーのエレキを使っているのですが、ミンコタの場合は下記な感じ。黒に黄色調でこちらもカッコイイ!
シャフト
シャフトは3種の長さがあります。
36インチ
1番短い長さですが、これが標準のローボートに対応する長さです。和船タイプボートやアルミボート、バスボートではシャフトの短い事によってプロペラが水面から出てしまう。この現象を「キャビテーション」と言ってます。
キャビテーション(英:cavitation)は、液体の流れの中で圧力差により短時間に泡の発生と消滅が起きる物理現象である。空洞現象とも言われる。この現象は19世紀末に、高速の船用プロペラが、予想された性能を発揮しなかった事ことから発見された。
42インチ
42インチは和船式ボート、アルミボートにフィットするシャフトサイズ。大は小を兼ねてはいるのですがローボートの場合、サイドキャスト時にロッドがエレキのヘッドに当たってしまい釣りしにくくなります。どのタイプのボートも借りるという方は42インチをお勧めします。このサイズはバスボートにも合いますが、荒れるフィールドでは波によって、プロペラがキャビテーションを起こしてしまうのでバスボートで繰り出すせるフィールドならば50インチが良いでしょう。
50インチ
大型バスボートでワイルドに行くならこの長さですよね!荒れるフィールドでは必要な対策です。波が高い場合キャビテーションを起こしてエンジン以外で操船不能になります。非常に危険ですので安全の為にもバスボートなら50インチ。
プロペラ(プロップ)
プロペラは見ての通り推進力を得るのに非常に重要なパーツです。大きく分けて2種類のプロペラのタイプがあります。
両者の特徴下記
・2枚のプロペラからなる2ブレードプロップ
2ブレードプロップは軽量化され立ち上がりが良いとされています。また、ウィード(水草)やラインが絡みにくいのもポイント。
・3枚のプロペラからなる3ブレードプロップ
3枚のブレードからなる事によって安定的な推進力を得られます。ハイパワーなエレキなど初速あげる必要がない時は安定感のある3ブレードが良いでしょう。
なお、事故でプロペラが割れてしまった時の為に予備のプロペラは用意しておきましょう。
エレキお勧めアイテム
「モーターガイド3プロップ用のカバー」
保管時にカバーがあると床や壁、車の中も傷つけにくくなるのでお勧めですよ。私は賃貸住宅に住んでいるので誤ってプロペラが壁に当たっても安心です。
アンチキャビテーション プレート
これもエレキを持っている方ならご存じでしょう。アンチチャビテーションプレートといい、先ほど説明したキャビテーションを起こしにくくするプレートです。推進力も上がりエレキをギリギリまで上げてシャローを進む時にあるとないとでは速度も騒音量にも大きな差がありますよ。エレキで釣りをするならあって得するアイテムです。
こんな感じに取り付けます。
ワイヤー
エレキのワイヤーはコントローラーからヘッドまでつながるラインのような大事な存在。断線しないように気をつけましょう。ですが、なんと今年2016年にワイヤレスのエレキが登場しました。まだ未知数の戦闘力なのでなんとも言えませんが、フィッシングショーでコントローラーを踏ませて頂いたのですが、とてもシルキーで「ヌンワリシュッ」と動く印象でした。わかりにくい例えで、すみません。笑
ワイヤレスエレキは、これからのボートフィッシングに大きな便利さを与えてくれるかもしれませんね。
フットコントロールペダル
私が使っているのはモーターガイドなのでコントローラーペダルの右上に「マイクロスイッチ」という推進力スイッチが配置されていますがミンコタは左上に配置されています。
なおミンコタの方がコントローラーの幅が広いので踏みやすいのも特長です。
ロータリースイッチ
変速機については大きく分けて「5段階変速」と「無段階変速」があります。
5段階については「0・1・2・3・4・5」速と速度が調節できる仕組みで自転車のギアのようなものです。
一方、無段階変速は「0〜9」の間を段階なくつまみで調節できるのでより細かいスピード調節が可能。無段階変速が有利なシチュエーションとしては魚が居そうなポイントに、より静かに、効率よく、アプローチ出来ることがメリットの一つとしてあげられます。
私は無段階を使っていますが5段階と無段階だと金額も少し違うので必要かどうかはこだわりをそこに持つかどうかを判断基準にしてみても良いと思います。
ちなみにミンコタ社のロータリースイッチはモーターガイドと反対の右側に装備されています。
スイッチ各種
モーターガイドだとコントローラーの右上に装備されているスイッチ。
左から「コンスタントオン」設定している速度での連続運転。
真ん中が「モーメンタリーオン」釣りをしている際に推進力スイッチを押している間だけ一時的にモーターを回す通常モード。このモードで釣りをします。
最後に右にある「ハイバイパス」モードはそのエレキの最速運転で進むモードでハイパワーエレキでこのモードを誤って入れてしまうと、かなり危険です!ご注意ください!
『2大メーカーの特徴』
モーターガイド
まずはフィッシングエレクトリックモーター2大メーカーの一つであるモーターガイド社。「言わずとしれたスピードエレキ」。大きな特徴としては軽くて初速から立ち上がり速度が速い印象。また交換パーツが安価なのも特徴の一つですね。私はモーダーガイドTR82V-36というモデルを使用していますがタフで速い良いモデルです。
ミンコタ
こちらもファンの多いエレクトリックモーターメーカー。大きな特徴としては頑丈でトルクフルなパワー型な印象。シャフトが太く、不意に障害物に激突しても壊れにくい頑丈さとウィード地帯などモーターの粘りが必要な時にしっかりアシストしてくれるエレキです。私は過去に使っていましたがどちらの良さも知りたかったので現在は使用しておりませんが、またもう一度使いたいと思っています。
まとめ
このようにエレキを選ぶ上で参考にしていただくにあたっての基準と基礎知識をお話しさせていただきました。皆様がいくフィールドやスタイルに合わせてエレキを選び安全で楽しい釣行ができることを望んでます。また、乗船時には必ずライフジャケットを着用して万が一の時に備えて安全の確保をお願いいたします。今回は私、個人の感想なので、実際に使ってみると違うと感じる方も中にはいると思います。
メーカーさんのも日々新商品に開発に向けて進化しているので、これからドンドン、エレキなどのフィッシングツールも進展していくことでしょう。これからの釣り道具にも大きな期待が持てますね。
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