バス釣りに限らず、釣りをするのに必要なタックル。

現在、釣り具市場には様々なメーカーや価格帯が乱立しています。

よく話に上がる話題として、「ハイスペックなタックルは何が違うの?」といった話が度々上がります。

確かに同じ魚を釣るのにロッドだけでも数千円のものもあれば、10万円近いものまでとピンキリ。

この差って何なの?って釣りを始めたばかりの方であれば、より思うことだと思います。

違いは何か。

値段、、、

そりゃそうです(笑)

僕のなかで例えると「車」みたいなものでしょうか。

例えば移動するのにカローラでも高級車でもその目的地に辿り着けることに代わりはありません。

走り心地≒使い心地」だと思っています。

素材からくる、感度、剛性感、キャスト精度など、違いがありますが果たしてそこまで違うものなのかというか。道具によって一般的に釣りをする人の釣果が飛躍的に変わるのかって問うと賛否あるかと思いますが、正直に私は変わらないと思います。

極論、トップレベルのバスプロが最低限の性能を持った道具で釣りをするのと、たまにしか釣りをしないアングラーが最高級のタックルを持ったところでどうでしょうか。釣りなのでビギナーズラックはあるかもしれませんが、結果はわかると思います。

それより、どちらかというと、タックルバランスたっだりとか、ライン操作やキャスティング精度などのアプローチの部分の方が大切だと思います。もちろんポイントもそうですね。

ハイスペック高級機種はそのブランドを所有している満足感が違うのだと思います。

そこで皆さんはタックルに拘りはありますか?そしてタックルを選ぶ基準って何でしょうか。

私としてはタックルを選ぶ上で3つの選択要素があると考えています。

1.用途別選択

2.ブランド志向、ファン的選択

3.レビュー選択

まず、1の用途別選択とは、カバー打ち専用機種やプラッキング巻物専用機種など、このタックルの方がこの釣り方には向いているという用途から導き、各メーカーからこれを使ってみようと選択する方法です。

手持ちのタックルメーカーがバラバラで、どのメーカーに絞ろうか決め兼ねている状態だったりする方もいらっしゃるかと思います。価格帯の合うもので選ぶという方法も良いですね。

2のブランド志向、ファン的な選択とは、好きなバスプロさんがこのタックル使っているから、これにしようと選択方法です。

メーカーさんにとっては最良のお客さまですね(笑)

僕もあの人が使ってるから良い物だと思って買っていた時期はありましたので、非常によくわかります(笑)

それと、複数メーカーから違うシリーズを選択することは自身の経験からも、あまりオススメしません。理由は後述しますね。

3 のレビュー選択は現代ならではの選択で、ネットで購入者のレビューを閲覧して、多くの使用者の意見を聞いて選択する方法です。

この方法も良いとは思います。しかし便利ではありながらも、他人の意見なので鵜呑みにはしないように。というのもレビュー者と自身が使おうとしているフィールドの特徴、背丈や筋肉量、使うルアーやリール、ラインなどのタックルバランス全般の違いや、細かくどんなイメージで使いたいかは千差万別。あくまで参考程度で実際に釣具屋で握ってみることをオススメします。

顔なじみのお店があれば、物によってはリールをつけさせてもらって、振ったりクッションに当てて、しなり具合いをみるなど、実際の動作に落とし込んで選ぶと、そのロッドが合うか否かイメージがつき易いです。

百聞は一見に如かず。

このように沢山あるタックルの中で選択するのは一仕事ですよね。ましてや実際に使ってみないとわからないというのが実状です。

本当にありがたいことに、私は現在ガイドをさせて頂いている中で、ゲスト様がお持ちの様々なタックルでルアーを投げさせて頂くことが多いです。そこで多くの違いを感じられるのは大変ありがたいことであり勉強になります。

そこで思うのはことで知っている方や実践されている方は沢山いらっしゃるかと思いますが、メーカーのブランドシリーズ毎でコンセプトなど仕様感、具体的にはグリップからくる握り心地、振り感など一定の統一感があります。それはタックルを持ち替えても、あまり違和感を感じにくくキャスト出来る。それによってアプローチは安定し、結果キャスティング調整に使う無駄な時間がなく釣果をあげることが出来ます。バラバラなブランド、シリーズを使わず統一した良いと個人的には思っています。それすらも熟せるのであれば特に何も気にしなくて良いです。

また、いろいろなタックルを使ってみていくなかで、思うことの中で大切なのがハイスペック(高価)なロッドだからどうとか、安かろう悪かろうということもない。感度以外で軽さ、強度、ブランクス(ロッドの芯)など価格と比例している部分もあれば、そうでない部分もあると思います。特にメーカー別に考えれば一長一短あるのかなと思います。

簡単にいうと高くても繊細過ぎて脆くて折れる竿もあれば、高いけど強い竿もあります。

コンセプトや技術力、テスト回数など多くの理由があるのでしょう。ここまで話しての結論は何を一番使いたいかが重要なのだと思います。

現在のタックル市場は昔では考えられない程に1万〜2万円前後の価格帯でも十分な働きをしてくれます。確かにライトラインで超軽いルアーをディープで使うといった限定的には、ハイスペックタックルの方が良いとは思います。それはドラグ性能や超高感度なロッドの方が圧倒的に喰いが良くバスをキャッチし易い時もあるというのは経験からも思います。ですがそれ以外一般的に釣りをする中で「ここまでそのスペックいるのかな」と思うこともあるんです。良いタックルが手頃な価格で手に入る時代だから、もう一本専用機種を買ったり、新作や持っていない、試してみたいルアーを買ったり、憧れのフィールドに遠征したりと釣りの幅を広げられやすい良い時代だと思います。

今回はロッドを中心にお話しましたが、リールも同じように言える部分があります。バックラッシュし難いことやドラグ性能など価格帯によって差はありますが中価格帯で使って慣れれば全く問題ないと思います。

これを機に新たに試してみたい機種や釣りにチャレンジしてくれる方が増えれば良いなと思います。

ご覧いただき、ありがとうございます^^

 

 

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