バス釣りでPEラインはどう使う?そもそもPEラインとは何か?その1
私も普段オカッパリではほとんど使わないPEライン。でもレンタルボートでの釣行時は必ず1タックルは積んでます。
それの理由は植物系やカバーに対してのパワーフィネスには抜群に合うからです。その他にも様々なメリットがあるので使いこなすとバスフィッシングをより楽しめるはず!
そうですもっともっとバスは釣れる!?
あれ?どこかで聞いた事ある気が、、。(笑)
PEラインの素材について
PEラインとは数本のマルチフィラメントの原系を編み込んだラインのことです。その原系は「ポリエチレン」。これは容器など幅広い用途に使われているプラスティックみたいなものです。
この「ポリエチレン」は「ダイニーマ」という素材から作られポリエチレンの原系の事です。日本の東洋紡とオランダのDSM社が共同で開発しました。一般的に使う号数は1号=200デニールと決まっています。(デニールとは線密度、繊度、糸・繊維の太さの単位)
つまり1号は200本で編まれています。このダイニーマ原糸を4本8本と製紐したものが私たちが使っているPEラインなんです。
PEの特徴
ポリカーボネイトを上回る高い耐久性、耐摩耗性、自己潤滑性を持っています。また、対薬品性もあり、食品安全衛生樹脂でもあります。釣りのライン以外には船舶、登山ロープや手袋などにも使われています。これは加工しフィルム状にすると、保護フィルムや皮膜材、軍事用のヘルメットなど幅広い使用用途があるんですね。
実はPEはそんなスーパー素材から作られているんです。でもPEラインってナイロンやフロロカーボンと比べると値段が高いですよね。これはPE自体、太く加工する係留ロープなどよりも細く加工する釣り糸加工の方が技術的に生産効率が圧倒的に低いからと言われています。商業的に生産者からすると当たり前の価格なんですね。
ですがよーく考えてみると、トータルコストは圧倒的にPEライン方が安いです。
理由は「PEの耐久性」
他の素材のラインに比べて巻き変え回数が少なく済むからです。
ざっくり2.3倍は耐久性が違います。一般のサンデーアングラーであれば1年ぐらい同じものを使っても全然平気。
私はボートでの釣り以外ほとんど使わないので1年半ぐらい使っています。(笑)
それでも植物性のカバーに対してラインブレイクは1度もありません。
アメリカのバストーナメントで活躍中のゲイリーヤマモトさんや深江真一さんなどのトッププロの方でもPEラインの巻き変えは4−6ヶ月に1度と言っています。
すんごい耐久性なんですね。
PEは店頭でカラー付きの製品が多く販売されています。PEは染色出来ない素材なので着色して販売されているんです。なので、しばらく使い込むと色抜けしてしまいます。色抜けしても特に問題はありません。
PEラインは基本的にライン表面をコーティングして製品化しているので滑りが悪くなったりコーティングが剥がれたらコーティングスプレーをしてあげると、より快適にさらに長く使えますよ。それとPEラインをリールに巻く時は極力ラインコーティングを剥がさないように、直接ラインを触らないように巻いてくださいね。
以前、釣具屋さんに行って気になって調べたんですが、PEラインと同じ棚にブレイドラインというものがありますよね。「何が違うの?」って思ったんです。これは単純に表現の違いでした。ブレイドラインとは「編み糸」という意味で広域な意味を持っているのですね。この中にはPEも含まれます。ですがナイロンやフロロカーボンなどを編み込んだ糸もあるんです。これらを称して全てブレイドラインと呼ばているようです。
PEとナイロン、フロロカーボンとの比較
ライン特性値
ナイロン
比重 :1.14 (水1)
吸水性 :8-10%
屈折率 :1.58
引張強度:7-10g/d
結束強度:6-9g/d
伸度 :25-30%
透明度 :◎
耐光性 :×
耐摩耗性:△
フロロカーボン
比重 :1.78 (水1)
吸水性 :0.04
屈折率 :1.42
引張強度:4-6g/d
結束強度:4-6g/d
伸度 :23-26%
透明度 :◎
耐光性 :◎
耐摩耗性:◯
PE
比重 :0.96 (水1)
吸水性 :0%
屈折率 :1.54
引張強度:30-40g/d
結束強度:15-20g/d
伸度 :2-4%
透明度 :×
耐光性 :◎
耐摩耗性:◎
このような特性からどのタックルにPEラインを巻いていくか、これはアングラー次第になります。PEについて その2ではPEはどんなシチュエーションとルアーが相性がいいのか。プロのアングラーの考え方を交え記事にします。
よろしければ、ご覧ください。
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